尋常性白斑の外科的治療

限られた色素脱失部位に対してであれば、尋常性白斑の治療として手術を選択することが可能です。
主な条件として以下の2点が求められます:

治療する白斑部位の状態が安定していること
症状の進行が認められる部位への手術は避けること
※最低2年以上は病変部位に進行が認められない又は新たな色素脱失が生じていないこと

白斑部位が主要で最も効果的な治療薬や理学療法で用いる紫外線療法に不応性であること
光線治療又はレーザ治療
ナローバンドUVB

多くの手術治療が可能です、外科的手術には以下のものが含まれます。
− パンチグラフト及びミニグラフト法
− 表皮移植
− 真皮移植
− 吸引水泡植皮術
− メラノサイトの自家移植−組織片を用いた治療−培養皮膚
− メラノサイトを加えた培養表皮
白斑手術白斑手術

これらの手術が最も一般的であると考えられます。メラニン形成は通常メラノサイトの植皮又は移植後すぐに開始し、ゆっくりとした速度で数ヶ月ほど継続します。

ナローバンドUVB紫外線を浴びると術後の色素再生をより速く、深く促進します。
手術によって色素再生が実現しますが、通常の皮膚の色素と同程度になるわけではありません。
いずれの手術も侵襲的な方法です。最終的な結果は患者ごとに異なります。

手術/侵襲的手法を必要とする患者の心理的側面を常に評価し、手術に対する患者の期待を明確に話し合う必要があります。そのため、尋常性白斑に対する手術治療の開始は、偏りのない情報に基づいた説明を受けたうえで決定すべきなのです。