尋常性白斑の治療

現在、尋常性白斑の治療としては、一般的には、ステロイドの外用剤を塗布することと、
NB-UVB(ナローバンドUVB紫外線照射療法のことをいいます。)が行われています。
NB-UVBでは、デルマレイ(紫外線照射装置)を使って紫外線の照射を受けることが多いのですが、小型ナローバンドUVB紫外線治療器を使用し、自宅で治療する場合もあります。
※海外では、小型ナローバンドUVB紫外線治療器を使用し、自宅で治療することは普通です。

ステロイド薬外用

白斑の治療によく使っている薬を紹介します。
下記の塗り薬は、医学に関連する本や病院などのホームページなどを調べたものですが
詳しい内容は製薬会社にお問い合わせください。

薬品名 一般名 会社名 ステロイド強弱、他
トプシム軟膏 フルオシノニド 田辺製薬 ステロイド(とても強い)
オキサロール軟膏 マキサカルシトール マルホ ビタミンD3
ロコイドクリーム 酪酸ヒドロコルチゾン 鳥居薬品 ステロイド(中程度)
フロジン 塩化カルプロニウム 第一製薬 血行促進
ボンアルファ タカルシトール 帝人ファーマ ビタミンD
アルメタ プロピオン酸アルクロメタゾン 塩野義製薬 ステロイド(中程度)
アロビックス 塩化カルプロニウム 長生堂製薬 *血行促進
キンダベート軟膏 酪酸クロベタゾン 佐藤製薬 ステロイド(中程度)
プロトピック軟膏 タクロリムス 藤沢薬品工業 ステロイドと同等の作用と強さ
アンテベート 酪酸プロピオン酸ベタメタゾン 鳥居薬品 ステロイド(とても強い)

●ステロイド外用治療
副腎皮質ステロイド外用剤を患部に塗る治療が、以前から行われてきました。
発症初期には有効なことがあるようです。しかし長期に使用する場合、皮膚が薄くなったり、毛細血管が赤く浮き出てくる現象が起きたり、ニキビが出来やすくなったりするなど、副作用が問題になることがあります。


●活性型ビタミンD3外用剤(ボンアルファ、ドボネックス、オキサロール)
乾癬などの皮膚病に適応のある活性型ビタミンD3外用剤が白斑に効果があるとされます。症例報告も多く、一定の有効性はあるようですが、保険適応がないため使いにくい薬剤です。


●タクロリムス外用剤(プロトピック軟膏)
アトピー性皮膚炎に適応のあるプロトピックが白斑に効果があるとされます。紫外線に対する配慮が必要な薬剤です。また白斑では保険適応がないので、実際の診療現場では使いにくいのが問題です。

●フロジン液・セフォランチン錠
円形脱毛症の治療に適応のあるフロジン液(外用剤)、セファランチン錠(内服薬)が白斑の治療に昔から使われてきました。
確実な効果があるとは言えませんが、患者さんによっては有効と思われることがあります。


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