白斑の発症原因

白斑とは、メラニン細胞が部分的に失われ、皮膚に白い斑点ができる病気です。
これは肌の色素を作る細胞が破壊され、肌の色が作れなくなって起こる変化です。
この原因として、自分自身の免疫(本来はウイルスや細菌などをやっつけます)が誤って色素を作る細胞を壊してしまうことや、酸化還元を調節する仕組みの異常により酸化ストレスに弱い色素の細胞がやられてしまうことなどが考えられています。
たとえば、鼻の粘膜についたウイルスを追い出そうとする反応が、くしゃみや鼻水です。
また、胃や腸からウイルスを追い出そうとする反応が下痢や嘔吐です。
これとおなじように、なんらかのきっかけ、たとえば小さな切り傷などがきっかけとなって、色素をつくるメラニンを異物と感知して、その結果、自分自身のメラニンを攻撃して壊したり、色素を作り出す働きを弱めてしまうのではないかと考えられています
 尋常性白斑は他人にうつる病気ではありません。また、皮膚だけの問題であり白斑のために体を害することもありません。ただ、見た目が気になる病気ですので、多くの患者さんがこの病気に悩んでいます。
白斑の原因はわかっていませんが、メラニン色素を産生する細胞(メラニン細胞)への免疫システムによる攻撃がかかわっていると考えられます。白斑は家族内に多発する傾向があり、他の病気と一緒に発症することもあります。白斑には自己免疫疾患がかかわっており、甲状腺疾患が最もよくみられます。糖尿病、アジソン病、悪性貧血などの患者でも白斑が発症しやすい傾向がみられますが、これらの病気との関係は不明です。また体に外傷を負った後や日焼けした後にも白斑が生じることがあります。 白斑は健康には害を及ぼしませんが、心理的にはかなり患者を悩ませる原因です。

白斑の発症原因として、怪我、火傷、日焼けといった外部からの刺激が考えられます。
他の考えられる原因については以下の通りです。
●自己免疫疾患
過度なストレスを感じ続いてしまうと、脳内で副腎皮質刺激ホルモンが放出されて副腎皮質からコルチゾール分泌されます。それによって、自分自身の正常な免疫細胞に影響を及ぼしてしまうのです。
つまり、メラニン色素を生成するメラノサイトを攻撃してしまうことから白斑に繋がってしまいます。
白斑
(メラニンというのは、体温保持や紫外線吸収の阻害など私達の体を守る役割もあります。)

※甲状腺が攻撃されれば甲状腺機能異常を引き起こしたりと、自己免疫疾患というのは人によって症状が表れる場所が違います。
そのため、甲状腺機能異常と白斑を合併するケースもあるのです。

●自律神経障害
ストレスを感じてしまうと、交感神経が優位になってしまって皮膚では発汗の異常などが起こります。
そして、皮膚の神経とメラニン色素を生成すメラノサイトは繋がっているので、そちらの破壊や生成の停止なども生じてしまうと言われているのです。
ストレス

●活性酸素
白斑が生じている皮膚では、活性酸素が多く見られると報告されています。
活性酸素が除去されないと、色素細胞の中でメラニン色素が減少してしまうのです。
ここで、活性酸素を増やす原因はストレス、食生活の乱れ、喫煙、飲酒、過度な運動があげられます。
上記を踏まえると、メラニン色素の生成が出来なくなることで尋常性白斑が引き起こされるというのは共通です。
また、ストレスと尋常性白斑の関係性も深いということが分かります。